2015年01月28日

1月27日公開例会で萩大島船団丸坪内知佳さんの講演が行われました!

1月27日、山口県から坪内知佳さんを講師にお招きしての公開例会が行われました。81名の参加で講演会後の懇親会まで大盛況でした。
普段の例会は士業限定ですが、年に2回、どなたでも参加できる公開例会を行っています。
坪内さんは絵HIBLI代表取締役で萩大島船団丸を率いるリーダーです。昨年末のAERAの「日本を突破する100人」に選ばれたり、日経ウーマンオブザイヤー2014も受賞されました。60人の漁師さんを束ねるって、いい意味で尋常じゃないです。しかも女性で28歳という若さで!
「歳は関係ないですよ〜!」って坪内さんに怒られそうですが・・・・
(^_^;)

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坪内さんと萩大島船団丸の実際のお話が中心で、その中にはリーダーシップ、マーケティング、マネジメント、人材育成等々、経営に役立つ事例が散りばめられていました。
船団丸結成前に山口県の萩大島では漁獲量の激減と単価の下落に苦しんでいました。
それを打開するために坪内さんは新鮮な魚を直接飲食店に適正価格で販売する「自家出荷」に取り組みました。
生産からから販売まで手がける漁業の6次産業です。
しかし、自家出荷には手間暇がかかるので、漁師さんからの反発もあり、事業が軌道にのるまでは荒くれ漁師さんたちとの壮絶なバトルの日々でした。
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例えば、船団丸を結成して間もないある時に漁師さんが「もうやってられん、アンタ辞めてくれ」と坪内さんに言ったことがありました。
坪内さんは「分かった、後はこれでやって」と20店の顧客情報のすべてを何も見ないで詳細に紙に書き出して渡しました。
ご自身が月一回密かに大阪に行って、半年間かけて出荷先として20店もの高級店を獲得するに止まらず、それぞれの詳細な情報を全て暗記されていたのですぐに書き出せたそうです(スゴイ)。
それを見て「自分らではそこまでできないので、やっぱり残ってくれ」ということになりました。信頼UP!

また、魚を獲ることだけを仕事と思っていた漁師さんたちを、実際に東京の出荷先のお店まで連れていきました。その魚がどのように料理されるのかを漁師さんたちに知ってもらうためです。
なぜ魚を獲るのかの本質を理解して、漁師さんたちの仕事への姿勢が変わりました。おいしく食べて喜んでもらうためなんです。そのためには「どう届くのか」が大切です。

出荷は漁師さんが「鮮魚ボックス」に入れて発送しますが、最初は血抜きをして、きれいに並べて氷を入れるだけでした(それさえやるのも大変だったようです)。氷の袋が破れる、温度差がでる等、いろいろ不具合が出たら即改善実行です。そして「どう届くのか」の大切さを理解した漁師さんたちは改善のために自主的に行動できるようになりました。
坪内さんは愛情いっぱいに「漁師は三歩進んで四歩下がるのが実情だが、そこで七歩の経験が積める、それが大切なこと」とおっしゃってました。
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こうした坪内さんの真似のできない行動力と愛情で、漁師さんたちとの絆・信頼関係が深まり、魚を獲ることしか知らなかった、それ以外はできない、やりたくないと思っていた漁師さんたちが前向きに出荷作業や営業に取り組むように変貌を遂げました。被災地の魚屋さんには売る魚がないと聞いた漁師さんが自主的に魚を送ったそうです、魚があれば商売ができると。
「東北の漁師さんたちへの最大のボランティアは船団丸のビジネスモデルの成功」と坪内さんは社内でもおっしゃっているそうです。

 そして、株式会社GHIBLIとして法人化してもうすぐ1年、萩大島船団丸の屋号は今後も使用していきますが、法人化は「冠」として漁師さんたちの誇りとなりました。「会社では、できない言い訳はさせない」と平然ときっぱり言い切られる坪内さんのその姿は凛として美しかったです。
「感謝」と「思いやり」を大切にする坪内さんは広い視点で子供たちのために将来の日本についても真剣に考えて行動されてます。
参加者の皆さんも坪内さんの人間的なスケールの大きさに魅了され、日本の10年、20年、50年後の未来を坪内さんと一緒に担う仲間となったと確信しています。
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懇親会も盛り上がりました。
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坪内さんには行列ができてましたが、たくさんの方々に残っていただき有意義な意見交換の場となりました。
小さくて見えないかもですが、大塚製薬さんのキミハツ (働くキミをハツラツに)に坪内さんが取り上げられていますので、大塚製薬さんからオロナミンCが会場に届きました。ありがとうございました!
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posted by サムライ研究会 at 14:09| 例会報告